■パーソナルコンピュータエミュレータの数々

思い出のパソコン達
1970年代後半から1980年代後半にかけて個性的なパソコンが乱立した時代がありました。今のWINDOWSでの環境とは違い、同じ会社のパソコンでもまったくソフトの互換性がなく、価格帯によってビジネス用、ホビー用等の区別がついていました。
今では信じられないような会社までパソコンを発売し、数々の名機が生まれました。シャープのパソコンMZシリーズ、NECのパソコンPCシリーズ、富士通のパソコンFMシリーズ・・・それこそ当時の人には憧れのパソコンでした。当然それぞれのパソコンにゲームやアプリケーションソフトが発売されていたのですが当然ながら現在のパソコン上では使用できません。しかしエミュレーションの技術によって数々の名機達のソフトがWINDOWS上で動作できるようになりました。各機種のエミュレータの作者に感謝をしつつ、20年前のパソコンの世界に行ってみませんか?

パソコンエミュレータの利点
パソコンエミュレータの利点とはなんでしょうか?
もちろんそのパソコン用に作られたソフトが現在のパソコンで利用できることが第一の利点なのですが、もう一つ利点があります。それはプログラミングができることです。
昔のパソコンは今のパソコンと違い、なにかしらプログラムを作らないとまったく動作しないものでした。
各パソコンには必ず『Basic言語』が内臓されており、買ったぱかりのパソコンでマニュアルをみながらプログラムを入力して遊んだものです。当然工夫しだいでゲームを作れるので素人ゲームプログラマーや日曜プログラマーがたくさんいました。エミュレータを使用すると、『Basic言語』が使える環境ができますので、この機会にあらためてプログラミングを勉強してみるのもいいかもしれませんね。


■パソコンとエミュレータ紹介

PC−9801シリーズ
当初NECのビジネスパソコンとして登場した最上位機種で、値段もかなり高額でした。当初はプログラムを組むのが難しいとの理由からある一部の会社のみがプログラムを作っていたのですが、PC−9801シリーズの普及によりいろいろな会社でソフトを製作するようになりました。9801が発売されたばかりのころはまったくと言っていいほどゲームがなかったのですが、9801の価格の低下に伴い一般に広く普及しゲーム会社も競ってゲームを発売するようになりました。やがて『国民機』と言われるほど普及した9801でしたが、Windowsの普及によりシェアをDOS/V機に奪われついに2003年8月に製造中止となりました。
PC-9801のエミュレータ
NekoProject 98エミュレータとしては後発のエミュ。しかし再現度は抜群。 HP
ANEX98 エプソンの互換機286エミュレータ。性能よし。 HP
T98-Next 98エミュ御三家の一つ。98用エミュレータの定番 HP


PC−8801シリーズ
NEC初のパソコンPC−8001。その流れを受け継ぎ機能を強化した上位互換機がPC−8801シリーズです。当初は8ビット機ながらビジネスに使用されることを目的としていたようですが、PC-9801よりはるかに安価で普及率がよかったためゲームソフトもかなりの数が発売されました。後にグラフィックと音楽機能を強化したSRシリーズが発売されるとPC−8801シリーズは全盛期を迎えます。すばらしいアイデアを盛り込んだゲームが発売され最強のホビーパソコンとして認知されました。しかしPC-9801シリーズの価格低下によりPC−8801は売上が伸び悩み、やがてその地位をPC−9801に譲り渡すことになるのです。
PC-8801のエミュレータ
M88 再現度抜群のエミュレータ。FM音源ボード2にも対応している。 HP
PC88WIN 最低限の設定しかできないが、再現度良し。動作しないDISK有り。 閉鎖


X68000シリーズ

それまでのパソコンの常識を覆す性能のパソコンとして登場。とても家庭用パソコンとは思えないほどのグラフィック性能と高級FM音源であるOPMを搭載して表現力はまさにゲームセンターのゲームと同等でした。当然その表現力をいかしたゲームが発売されましたが、それがこのパソコンの命とりでした。パソコンの表現力を生かすためにアクションゲームばかりが発売されRPGやSLG、ビジネスソフト等があまり発売されませんでした。事実上最高性能をもったアクションゲームマシンと化してしまったのです。しかしながら、発売されたゲームはどれも美しく今でも大事にX68000を持っている人もいます。X68000のエミュレータの特徴はかなり重いことです。実機と同じスピードでエミュレーションするためにはかなりのハイスペックパソコンが必要になるでしょう。さらに発売元のシャープが無償でX68000のBIOSやシステムプログラムを配布しているので、実機から吸い出すことなく即X68000のエミュレータが動かせるのもX68000のエミュレータの特徴です。
X68000のエミュレータ
Win68k高速版 別のX68kエミュをゲームをすることに重点をおいて軽くしたエミュ。 HP
XM6 エミュレーション精度は最高のエミュレータ。 HP
EX68 初期のX68kエミュ。BIOSはここのリンクからダウンロードしましょう。 HP


X1シリーズ
シャープの主力パソコンはMZの冠名でしたが、別系統を示すためでしょうか、突然X1というパソコンが発売されました。当時としては初めてのスーパインポーズ機能や、自在にキャラクターを製作できるPCG機能を搭載していました。その洗練されたデザインとインパクトのある宣伝によってかなりの人気があり、PC88、FM7と並んで8ビットパソコン御三家と言われました。その基本性能の高さをいかして初めてゼビウスが移植されたのもこのX1です。その他にもたくさんの美しいゲームが発売され一時代を築いたパソコンです。
X1のエミュレータ
X millennium X1エミュではスタンダートな存在。派生版も存在する。 HP
WinX1 IKA風味 もう一つのX1エミュ。音やキーの反応が良い。他の派生エミュあり。 HP


PC−6001シリーズ
ターゲットを若年層にしぼって発売されたホビーパソコン。カセットポンでゲームができる初めての機種ではないでしょうか。やがて大ヒットマシンとなりパピコンの愛称で親しまれ、数々のゲームが生まれました。後に機能を強化して音声合成機能をくわえたMkU、グラフィック機能と処理速度を向上させたSRシリーズが発売されました。今でも隠れたファンが多いなつかしの機種です。エミュレータの特徴としては、他のエミュレータよりかなり重いこと。PC6001VでさえCPU300MHz必要です。さらにテープファイルのロード時間も実機とまったく同じで時間がかかります。しかし、それが懐かしさを思い出させるってこともあるんですけどね^^;
PC6001のエミュレータ
iP6 Plus 有名な6001エミュを強化改造したもの。本家よりはるかに軽い。 HP
PC6001V 軽さ、操作性、再現度3拍子揃った最強6001エミュレータ。 HP


MSXシリーズ
当時のパソコンは機種が違えばまったくソフトの互換性がありませんでした。そんな中各社で共通の規格をもつパソコンを開発しようというプロジェクトがあった。そうして出来たのがMSXです。CPUはZ80、CGチップも一昔前のものを採用していたが、ゲーム作成に必要なスプライト機能を搭載し、ゲームを作り安いパソコンであったため素人ゲームプログラマーが数多く誕生しました。複数の会社から販売されたため、宣伝効果もかなりあり、またたくまに普及。余談だが自社ブランドをもっていたシャープとNECはMSXを作らなかった。よほど自社ブランドに自身があったのだろう(笑)このMSXは日本だけでなく、海外でも販売されユーザー数はかなりのものだったと考えられる。ソフトは主にROMカセットで供給されていたが、後にMSX2が発売されると、DISKでの供給も増えてきたようだ。バリエーションとしてCG機能を強化したMSX2、16ビットCPU搭載のMSXターボRと発売され長い間ユーザーに親しまれてきたパソコンです。最近MSX公式エミュレータなるものも出現し話題を呼びました。しかし有料なためここでは無料で使用できるMSXエミュレータをご紹介します。
MSXのエミュレータ
ParaMSX 丁寧な作りのエミュ。無料エミュでは一番安定している。(※サイトを開
いた瞬間にあやしいウィンドウが開かれます。ご注意を!)
HP
RuMSX MSXターボRエミュレータ。再現度は良いが重い。 HP
BlueMSX 後発のMSXエミュ。かなり丁寧に作られており操作感は極上。まだ正常に動作しないソフトが多いが動作するソフトの再現度は良い。 HP


FM-7シリーズ
パソコンが乱立し60機種以上の機種が発売されていた時代、世のパソコン少年から憧れの眼差しが注がれたパソコンがありました。それがFM−7です。当時の8ビットパソコンの高級品の証である640×200ドットのグラフィック、低クロックで高速処理を可能にした6809CPUを採用、三重和音+ノイズのPSGを採用など魅力的な機能をさきがけて搭載ました。富士通によるブランド化の影響もあり、一時期8ビットパソコンで最も人気があるパソコンとなりました。後発のX1、88mkUSRとならんで8ビット御三家と言われ、発売されるゲームは3機種に優先して発売されました。後にFM音源等も発売されましたが、最初からFDとFM音源を内蔵している88mkUSRシリーズには勝つことができず、いつのまにか消えていきました。しかしその外見をみると心踊る当時のパソコン少年も多くいることでしょう。
FM−7のエミュレータ
XM7 かなり丁寧に作られたエミュレータ。FM77にも対応、完成度高し。 HP


MZ-2500シリーズ
シャープの名機MZ2000シリーズ。もう一つの系統MZ1200シリーズと違い、細かなグラフィックが使用できビジネスユースにも使用されました。後継のMZ2200はかなりのヒット機種となり、初のパソコンTV番組「パソコンサンデー」の番組中でも使用され人気がありました。シャープのパソコンの特徴であるAPSS機能、つまりプログラム中からデータレコーダ(カセットテープ)のコントロールも搭載されており、時間はかかるもののFDのような使いかたもできました。その後継としてMZ2500が発売されましたが、本体キーボード分離型でデータレコーダ&FD内臓と個性的な外見でした。さらにFM音源も内蔵しておりホビーユースにも対応できるように作られていました。しかし潜在能力はあるものの、同社はX1シリーズのほうに力を入れており機能的にも同じようなMZ2500はいつのまにか埋もれていき、ついにはMZ2000シリーズ最後の機種となってしまいました。
MZ−2500のエミュレータ
EmuZ-2500 唯一使えるMZ2500エミュレータ。かなり重い。 HP


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